腰椎椎間板ヘルニアの手術体験記です。
腰のヘルニアの痛みで苦しんでいらっしゃる方は、手術して綺麗さっぱり痛みとおさらばして、前みたいに気兼ねなく生活、運動がしたいと思っているはず。
だけど、手術ってなんか恐い…。
少しでも手術のイメージが湧くようにヘルニア発症から手術して退院するまでを詳細に紹介します。
腰のヘルニアを発症した原因
腰のヘルニアを発症した原因はベンチプレスです。
友人のベンチプレスの補助をした際に持ち方が悪かったのか腰に凄い痛みが走りました。
救急車を呼ぶほどではなかったですが、これまでとは違い腰に刺さるような痛みが出るため、
病院を受診すると腰椎椎間板ヘルニアと診断されました。
この時、20代前半です。
手術を受けることを決心した理由
手術を受けることを決心した理由は、日常生活を送れないほどに症状が悪化していたからです。
ヘルニアの診断を受けてから約4か月間は保存治療でブロック注射や痛み止めを服用しながら自然治癒することを目指していました。
最初の内はブロック注射や痛み止めが効いていたため、このまま治るだろうと思っていました。
痛みが少なくなり油断をした私は調子にのってジムに向かい、軽いマシントレーニングをしたことにより、痛みが爆増。
再度受診すると神経に深くヘルニアが刺さっていました。
この時点で右足は痺れで感覚がほぼない状態、腰は足を伸ばす、かがむ動作で立っていられないほどの激痛。
夜も痛みで1時間毎に起きていました。
ブロック注射はほぼ効果なし、痛み止めを通常量の数倍服用して何とか動けるという酷い状態。
靴下は人で履けない、排泄もうまくできない、座っているのも立っているのも辛いので仕事はまともにできませんでした。
要介護状態。
これが1か月ほど続いた時点で「一生こんな生活するなら自〇する」と思い手術を決断しました。
手術準備
手術を受けることを決心してからは紹介された大病院で検査、主治医から合併症のリスクについて色々と話をされました。
インフォームドコンセントってやつ。
合併症とはヘルニア手術に関しては後遺症みたいなもので、
手術をしても痛みは取れるけど、足の痺れは完全に取れないかもしれないなど説明されました。
そして神経にヘルニアが固着していると剝がすときに神経が傷が付きやすく、後遺症が残りやすいとも。(こわ)
幸い私はヘルニア発症直後だったのでこの辺は大丈夫かなと思っていました。
痺れが残るのは嫌だけど、一刻も早くこの痛みから解放されるなら何でもいいと思いその場で手術をお願いしました。
そこからは早いもので手術前日に入院して翌日には手術開始という流れでした。
手術1日目(手術当日)
手術当日のスケジュールと術部の経過について。
スケジュール
手術当日のスケジュールはこんな感じでした。
・15時頃 手術室へ移動
・18時頃 手術終了
・24時頃迄 呼吸器を着用
・翌7時頃迄 アソコの管を抜く
手術室へ移動
手術開始時間になると看護師さんに連れられて別の階の手術室へ向かいました。
手術室前で名前、手術部位の確認、同意書の確認。
その後、手術室に入り、麻酔科の先生たちとちょっとした日常会話をしながら麻酔マスクを着けられ、即夢の中。
手術終了
目覚めると手術が終わってました。(寝ていたので一瞬)
手術直後に真っ先に感じたことは
「おしっこ漏れそう」
でした。
看護師さんにそのままの気持ちを伝えると
「管通したばかりで違和感があるかもしれないけど、勝手に出るから大丈夫。」
尿道に管が通っており、漏れることはないんだけど、少しずつしか出ないので2時間くらいは尿意が続きました。
そして病室に戻ると手術をした先生が来て除去したヘルニアの現物を見せられました。
この吐き捨てたチューイングガムみたいな奴のせいで苦しんでいたのか…。
呼吸器を着用
手術後病室に戻ってから翌朝までは呼吸を補助する目的で呼吸器を口につけていました。
また、尿道の管以外に傷口には血を抜くための管が通っていました。
傷口の痛みはもちろん、寝返りができない、管の違和感、他の患者の大いびきでこの日は全然寝付くことができませんでした。
とにかく長い夜で手術をしたことを2,3回後悔しました。笑
ちなみに手術当日は飲食禁止なので空腹感や喉の渇きもあり、これもきつかったです。
アソコの管を抜く
尿管に通した管を抜きました。
事前にかなり痛いという情報を得ていたので覚悟を決めていましたが、痛くはありませんでした。
気を使って男性の看護師さんが対応してくれたおかげかもしれないです。
ただ、違和感がものすごく、その後の最初のトイレでは空気が出るようなぷつぷつ感があり、非常に気持ち悪かったです。
術部の経過
術部は5cm程メスが入っており、血抜きの管が入っている状態。
神経に刺さる痛みはなくなっており、切開した痛みはそこまで大きくなく、時折ズキズキする程度でした。
ただ、右足の痺れはそのまま残っており、正直、失敗したんじゃないかと心底心配になりました。
手術2日目
右足の痺れが手術当日よりも強くなりました。
この時点でめちゃくちゃ心配になったのですが、お医者さんいわく
手術時に神経を傷つけない様に避けた時の一時的な神経の腫れが原因とのこと。
顔を叩いた時に一時的に腫れるのと同じ。
不安は払拭されなかったけど、信じるしかありませんでした。
飲食は朝から摂れるようになってこの点は幸せでしたが、傷口の管は取れないのでトイレ行くのが辛かったです。
手術3日目
相変わらず傷口はズキズキする痛み。
3日目にして遂に傷口の血抜き管を抜いてもらえました。
なんだかすぅ~と管が体から抜けていく感覚で気持ちが悪かったです。
管が抜けるとなんだか体が軽くなり、嬉しくて痛いのに無駄に歩き回りました笑
ちなみに一般的にはこんなに直ぐ動き回ったりは普通出来ないようです。
まだ20代前半だったのと強靭な精神のおかげですかね…。
そして念願のシャワー解禁…!最高でした…。
肝心な足の痺れはというと夜中から足の痺れが酷く、何度も目が覚める状態。
とにかく寝られない。
痛みの感覚としては子供の頃の成長痛によく似ています。
朝起きてからも痺れが酷かったため、座って朝食を食べるのが辛く、立って食べていました。
そしてこの日からリハビリも開始。
レールを持ちながら筋肉を使う練習をしました。
手術4日目、5日目
相変わらず足の痺れが残っており、前屈ができない状態です。
原因は、
・筋肉が硬くなっている
とのこと。
そのため、リハビリで筋肉を伸ばす方法をレクチャーしてもらうことに。
・体を前に倒してバランスを取ると腰が反って痛いのでなるべく地面に垂直にする
全く痺れは取れませんでした。笑
手術前はブロック注射で多少なりとも楽になっていたので、逆に少し安心しました。
更に調べるためにCT検査をした結果、術部に溜まっている血が悪さをしているかもしれないとのこと。
なんにせよ、経過観察ということでこれ以上は何もしませんでした。
手術6日目(退院日)
早くも退院することになりました。(早い…!)
一般的に最低でも2週間は入院するらしいのですが、
私の場合、看護師さんを困らせる程に病棟を歩き回っていたので早期退院、自宅待機ということになりました。
入院費も節約になりますからね。
痺れ自体は取れていないので心配が残るままの退院を迎えることになりました。
長くなりそうなので退院後の経過はこちらの記事で紹介します。
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