仕事が辛い、辞めたいと思っている方へ。
思い切って休職することを考えてみませんか?
お金の心配や仕事の心配、色々あると思いますが、私は実際に休職をしてそんなことよりももっと大切なことに気づくことができました。
この記事では私が実際に休職をした理由、休職をしてよかったことを紹介します。
私が休職した理由
私は適応障害という診断を受けて休職することになりました。
休職する前の私は新卒で会社に就職してからずっと、毎月残業を45h~120hし続けていました。
休職前の数か月は毎週休日出勤&朝8時~深夜3時労働なんてザラでした。
若手の頃は責任も少なく、一言でいえば気軽に働けていたので長時間の労働でも体力で乗り切ることができていました。
しかし、年次が上がるにつれて責任が増えて若手の頃の様に自由に働けないことにストレスを感じ、
体力面、精神面共にボロボロになり、気づいたら会社に行けなくなっていました。
理由自体は他にもありますが、まだ思い出すだけでも辛いのでここでは割愛します。
こんな不調を感じていませんか?
こんな不調を感じている人は一度メンタルクリニックに行ってみてもよいと思います。
これらは私が休職前に感じていた不調です。
作業しようとしても思考ができない、頭が真っ白になる
仕事で作業をしようとしても思考ができない、頭が真っ白になる方は要注意です。
私の場合は、こういった症状に悩んでいました。
・会議で相手の話は聞いているが頭に入ってこない、理解ができない
・文章を読んでも頭に入ってこず、同じ所を何度も読んでいる
休職前は「今日は疲れているんだな」とか適当に自分を納得させていましたが、予兆だったと思っています。
気づいたら仕事のことを考えている
気づいたら仕事のことをいつも考えている方は要注意です。
私の場合は、こういった症状に悩んでいました。
・休暇中の旅行先で仕事のことを考えている
・夢の中でも仕事をしている
本来リラックスする時間である入浴中に気づくと仕事のことを考えており、労働時間も長かったため、
一日中働いていたといっても過言ではなかったと思います。酷い日は夢の中でも働いていましたから…。
今思えば、一番の楽しみ、リフレッシュである旅行中に仕事のことを考えている、旅行に仕事用のデバイスを持って行ったのは相当末期だったと思います。
自分にとって一番の楽しみ、リフレッシュできる時間に仕事のことを考えてしまっている方は要注意です。
朝起きた時に何もする気が起きない
朝起きた時に何もする気が起きない方は要注意です。かなり危険。
前日遊び過ぎて翌朝に「仕事だる~」という感覚とは全然違います。
仕事とか関係なく何もやる気が起きません。
私の場合はこういった症状に悩んでいました。
・ベッドから起き上がることすら面倒に感じて動けない
・お腹が空いても食べることすら面倒に感じて動けない
・トイレすら面倒に感じて漏れそうになってトイレに起きるが、直ぐに戻って結局一日中寝ているだけになる
ここまで来るともう仕事を無断で欠勤している状態になるので、直ぐに病院に行った方がいいです。
私は2回これをやったタイミングで病院に行きました。
休職することに抵抗がある理由
休職することに抵抗があるのは当然のことです。
私もそうでした。
ですが、次の様に考えてみてはいかがでしょうか?
会社や同僚に迷惑をかけちゃう…
迷惑をかけてしまうことは間違いありません。
ですが、考えてみてください。
今の職場で育児休暇やケガや転職、休職で人がいなくなったことはありませんか?
その時に仕事が回らなくなって会社に大損害が発生したり、同僚が次々に倒れたりしましたか?
していませんよね。
会社は空いた穴を人を補充することでカバーしたりしますし、仮に補充されなくてもどうにかして乗り切るんです、なんだかんだで。
そもそも一人いなくなっただけで大損害が発生したり、仕事が回らなくなるような職場は正常な状態とは言えません。
仮にそうなったとしても「自分のおかげでそれに気づけたんだから感謝しろ」くらいに思えばいいんです。
なので安心して休職をしていいです。
ではもう一つ、後押しです。
それは「会社はあなたのことを不要になったら捨てるゴミ」としか見ていないかもしれません。
私は休職するにあたって会社の人間から休職についてこんな説明をされました。
「休職制度は法的に定められたものではない、制度の設置は会社側に委ねられているいわばサービス」
ひねくれているかもしれませんが、言い換えればこういうことです。
「働けない状態になったんだから本来はゴミの様に捨てたいとこだけど、あまりにも可哀そうだから慈悲で一定期間だけ捨てないでおいてあげるよ」
会社の利益、成長のために心身を限界まで削って働いたのに体を壊したら、可哀そうだからサービスでクビにしないであげるって。
誰のせいで休職したと思っているわけ?馬鹿にするのも大概にしろって心底怒りを覚えましたね。(言葉悪くてすみません)
一方で会社にとって自分は不要になったら捨てるゴミと同じ扱いなんだと失望もしました。
会社が自分のことをゴミ扱いするなら、逆に自分は会社のサービスという名の制度をとことん利用してやろうと思うようになりました。
お金の面が心配…
生活する上でお金の心配があることは当然です。
ですが、日本には休職者をお金の面でサポートする制度もしっかりあります。
私は傷病手当金制度というものを使い、給料の約6割分と同等のお金をもらっています。
私たちの給与から毎月天引きで持っていかれている健康保険料が原資になっているので、堂々と受給してください。
参考リンク:休職中に活用できる社会保障制度を理解しよう
休職してよかったこと
ここでは私が休職をしてよかったことを紹介します。
心身が回復する
ストレスの原因から完全に離れる生活をするため、十分な休息を取れるようになり、心身共に回復していきます。
最初の内は、文字通りストレスがなくなった、体が楽になったという感覚になります。
通常通り働けていた時の状態に近いかもしれません。
そこからさらに自分がやりたかったことをしたり、ただ自然を眺めてぼーっとする時間を過ごすと
今度は頭がクリアになってきます。ちなみに私は1日中ただ海を眺めていました。
私はこの時にこれまでの生活がどれだけ自分の脳に負荷をかけていたのかを認識しました。
この状態になると思考がクリアになることはもちろん、日々の小さなこと、幸せに気付けるようになります。
例えば、
食事を摂っている時に苦い、しょっぱいなど繊細な味の違い。
部屋の中に暗い場所、明るい場所があること。
散歩中の太陽の温かみ、風の音、木々が揺れる音が心地よくて気持ちがいい。
些細なことですが、こんなにも違うんだという感覚になります。
仕事に対する考え方が変わる
仕事に対する考え方がガラリと変わりました。
これまでの私は「プライベートは大事だけど、仕事は仕事、どれだけ働いても絶対にやり切らないといけない」
そう思って身を粉にして働き続けていました。
ですが、今は「プライベートも仕事も優先度は同じ」と考えています。
仕事を精一杯やり切ろうと身を粉にして働いても、ダメになれば会社にはゴミの様に捨てられる。
「好きなことをして幸せを感じる時間」を犠牲にしてでも欲しい給与ももらっていない。
お金は沢山あるに越したことはないけど、自分の趣味・趣向の範囲ではそんなに要らない。
などと考え、自分の人生にとって仕事は頑張ってする価値がないと気づきました。
そして仕事は最低限決められた時間内でできることだけやってプライベートも大事にしようと考えるようになりました。
皆さんにも一度考えてほしいです。
あなたの人生にとって、会社は自分の人生をかけるだけの価値があるのか、その給与は身を粉にしてまでもらうだけの価値があるのか?
自分や家族との時間を大切にするようになった
自分が好きなことをする時間、家族と過ごす時間をもっと大切にしようと思うようになりました。
きっかけは「あした死ぬかもよ?」という本を休職中に読んだことです。
人生の時間は限られている
本を読んで気づいたことです。
何を当たり前のことを?と思うかもしれませんが、考えてみてください。
寿命が残り50年と考えた場合、大好きな旅行に毎年2回行くとしたら、死ぬまでに100回しかないんです。
親の寿命が残り20年と考えた場合、1年に1回帰省して両親に会うとしたら、死ぬまでに20回しか会えないんです。
大好きな旅行、両親に会う時間を減らしてまで休日出勤、長時間残業して後で後悔しませんか?
私は「あの時、仕事ばかりしてないで1回でも多く帰省してればよかったな…」と必ず後悔すると思いました。
なので今は前よりも多く帰省するようになったし、帰った時は沢山話をするようになりました。
自分の限られた時間を必要以上に好きでもない仕事に捧げて、あげく、体を壊してさらに時間を奪われる人生なんてたまったもんじゃありません。
これからは最低限必要なだけ働いて自分の好きなこと、家族と過ごすことに時間を使い、死ぬその瞬間に幸せな人生だったと思えるように生きます。
新しいことを始めるきっかけになる
時間や心に余裕ができるので新しいことを始められます。
新しいことを始めるのはエネルギーがいることですが、仕事がない分ハードルが低くなります。
また、新しいことは脳に刺激を与えるのでなんだかわくわくするし、限られた人生をより華やかにします。
仕事が理由で始められなかったことを休職をきっかけに始めてみるのもいいかもしれません。
最後に
休職はとても勇気がいることだし、この記事で紹介したこと以外にも心配なことはあると思います。
ですが、40年、45年間の中で数か月~1年くらい休んだっていいじゃないですか。
大人になった今、限られた時間としっかり向き合い、考えることでその後の人生は必ずよりよいものになると私は信じています。
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