この記事に辿り着いた方は、こんな問題に直面していると思います。
「洗濯機の水が少ししか出ない!」「洗濯機の水がちょろちょろしか出ない!」「給水エラーになる!」
それ、給水弁の故障が原因かもしれません。
この記事では、パナソニック洗濯機の給水弁を自力で交換、修理する方法を解説します。
洗濯機の給水弁とは?
そもそも洗濯機の給水弁とは何か?
洗濯機の給水弁は、水道から洗濯機へ水を流すために使われる重要な部品です。
この弁は、洗濯機の操作や洗濯プログラムに合わせて自動的に開閉され、必要なときにだけ水を供給します。
給水弁が開くと、水道から水が洗濯槽に送られ、閉じると水の流入が止まります。
この仕組みにより、水が無駄なく使われ、洗濯機の効率的な運転が可能になります。
また、給水弁にはフィルターが付いていることが多く、水道水に含まれるゴミや砂利が洗濯槽に入らないようにしています。
洗濯機の給水弁の故障とは?
給水弁は主に以下のパーツで構成されており、このどれか一つでも不具合があると水が少ししか出ない原因に繋がります。
電磁コイル
電磁コイルは、給水弁の開閉をコントロールするための部品です。
洗濯機が水の供給を必要とすると電流が流れ、電磁コイルが作動して弁を開きます。給水が完了すると電流が停止し、コイルが戻って弁が閉じる仕組みです。
簡単に言うと、スイッチを「開ける」「閉じる」役割を担っています。
電磁コイルが故障していると弁を動かす動力がなくなり、給水がストップする可能性があります。
バルブ本体
バルブ本体は水の流れを制御する部分です。水が給水ホースを通じて洗濯槽に入る際の通り道です。
まずないと思いますが、接続部に強い力を加えることで変形し、水が漏れている可能性があります。
ダイヤフラム(膜)
ダイヤフラムは、バルブ本体の中にある柔軟な膜で、水圧の変化に対応して動き、弁の開閉を補助します。
これにより、水圧が変わってもスムーズな給水が可能になります。
パーツの経年劣化により動きが鈍くなったり、突っかかることで給水がストップする可能性があります。
フィルター
フィルターは、給水口部分に装着されており、水道水に含まれる砂やゴミが洗濯機内部に入らないようにしています。
これにより、給水弁や洗濯機の内部パーツが詰まりにくくなり、長持ちさせる役割を果たしています。
長年の使用で少しずつ蓄積されたゴミが詰まり、給水がストップする可能性があります。
ゴムパッキン
ゴムパッキンは、弁が閉じた際に隙間を密閉し、水漏れを防止する部品です。給水弁の密閉性を高め、水の流出や圧力の漏れを防ぎます。
経年劣化によりパッキンが破れたりすることで、水漏れや弁の動きが鈍化し、給水がストップする可能性があります。
洗濯機の給水弁を自力で交換する費用
パナソニック洗濯機の給水弁を自力で交換する場合、パーツ代しかかからないため、かなり安く抑えることができます。
機種によりますが、パーツ代は大体3,000円前後です。
洗濯機を買い換えたら軽く100,000円は吹き飛ぶので非常に経済的です。
パナソニック洗濯機の給水弁を交換する方法
給水弁の交換方法を解説していきます。
ちなみに我が家のパナソニック洗濯機の機種は、「NA-F50B8」です。(2015年製 9年目)
新しい給水弁を用意する
まずは新しい給水弁を用意しましょう。
注文してから家に届くまで数日はかかるので、交換すると決めたら、早めに注文することをおすすめします。
数年前の洗濯機の場合、同じ型番の給水弁が手に入らない可能性が高いので、互換性のあるものを探す必要があります。
参考:パナソニック洗濯機の互換性のある給水弁を探す方法
洗濯機の上にあるものを退かす
洗濯機の上にラック収納を置いている場合は、作業の邪魔になるので退かしましょう。
私は横着してそのまま作業開始しましたが、結局全部退けました…(´;ω;`)
これ以降の手順は機種によって勝手が違う可能性があるので、使っている洗濯機をよく観察してみてください。
洗濯機の蓋を外す
洗濯機の蓋を外していきます。
洗濯機の機種の中には、給水弁の部分だけ蓋が独立しているタイプがあるので、確認してみてください。
あればラッキーです。作業がグッと楽になります。
我が家と同じで洗濯機の蓋を丸ごと外さないと給水弁に辿り着けない機種の方は、残念…。
洗濯機の蓋は、4か所でネジ止めされているので順番に外していきましょう。
手前のネジはシールで蓋がされていますが、マイナスドライバーなどを差し込んで簡単に取れます。
給水弁の蓋を外す
洗濯機の蓋の裏側に給水弁の蓋があります。
給水弁の蓋は、4か所でネジ止めされているので順番に外していきましょう。
ネジを洗濯機の隙間に落とさない様に注意!
給水弁への送電を確認する
給水弁が見えたら、給水弁に正常に送電されているか確認します。
洗濯機の電源を入れて洗濯モードで動かすと、給水弁への送電が開始されます。
ドライバーを給水弁のコイルに近づけて磁石の様に引き付けられれば、正常に送電されています。
※磁力のないドライバーを使うこと
もし引き付けられない場合は、洗濯機の送電システム自体が故障している可能性があります。
給水弁を交換する
感電の恐れがあるので、電源をコンセントから抜いておきます。重要!
続いて給水弁からケーブルを引っこ抜きます。(ONOて書いてあるやつ)
給水弁は矢印方向にスライドすれば引っこ抜けます。(結構固いです!)
ここまで長い道のりでしたが、給水弁を外すことができました!
あとは逆の手順で給水弁を取り付けて、電源入れて、洗濯モードで動作確認します。
水がドバドバ出ればOK!
なお、最初に外した洗濯機の蓋のネジは、動作確認をしてから取り付けましょう。
パナソニック洗濯機の互換性のある給水弁を探す方法
互換性のある給水弁を探す機能を作ってみました。
ご自宅の洗濯機の型番を入力したら、互換性のある給水弁が表示されます。
パナソニック洗濯機の給水弁修理をプロに依頼する
ここまで記事を読んで自力で修理するのは、やっぱり難しそうと思った場合は、プロに依頼するのも一つの手だと思います。
プロに依頼すれば、一定期間修理保証が付きますし、時間や労力の節約になります。
ただし、修理費用は最低でも15,000円(※)は考えた方がよさそうです。
※出張費、工賃、パーツ代
参考:洗濯機の水漏れ修理の費用ってどれくらい?|相場や水漏れ原因を知りたい!
プロが来るまでの間、コインランドリーを使う場合は、その分の費用も必要です。
我が家は手動で給水して耐えましたが…。
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