断捨離と言えば、母。
そう、世に言う”断捨離神おかあちゃん”である。
とある日の自宅での出来事。
雀の涙程度のお金しか入っていないベりべり財布。
振り回すだけで即死させられそうな参考書でパンパンな通学バッグ。
400時間プレイし、何種類ものモンスターを絶滅させたであろう私のモンハンとPSP。
そんな私の甘酸っぱい青春の相棒たちがなぜか見当たらない。
探しても探しても見つからず、あきらめかけていたその時、まさかの場所で発見。
ゴミ箱の中。
おかあちゃんになんで捨てたん?と聞くと、
地面に落ちていたから。
へっ?家の中やんけ?
地面に置いてあるものは邪魔だからすべてゴミ箱に入れたという。
全てのゴミ箱を確認するとテレビのリモコンとかまで捨ててあるではないか。
ルンバかよ。
これが断捨離神おかあちゃんの所以である。
全ての人が既におかあちゃんなのであれば、この記事を書く必要もないのだが、
そうもいかないので、おかあちゃんの様に断捨離が進められる方法を書いていこうと思う。
断捨離を進める方法
断捨離を進めるためのポイントは、
・特別思い入れのある品は無理に手放そうとしなくていい
・とっかかりやすい場所から始める
・何気なく使用しているものを見つめなおす
・タオルは掃除に使う
・用途別に一張羅だけを残す
詳しく見ていきましょう!
捨てるのではない、必要な人に使ってもらうと考える – 心の準備編
最初は心の準備。
断捨離はとても精神的な負担が大きい行為です。
人間って一度保有すると、とーーーっても愛着が湧いてしまうんです。
だから、ものを捨てる時も辛いですが、リサイクルショップで雀の涙のような値段にしかならないことに怒りすら覚えます。
心理学では保有効果なんて言われています。
※下記のNo.6の法則より。
愛着があるものを捨てるなんて…!となる方は、こう考えてみてください。
もっと必要な人に使ってもらう
自分は使わなくても人間は十人十色、必ず必要な人がいます。
実際、沖縄の米軍基地内フリマでボロボロなリュック(あくまでも個人的な感想)を買っている人がいました。
でも売れるものに限られるじゃん?
安心してください。リサイクルショップはとりあえず持ち込めば大抵のものを買い取ってくれます。
特別思い出の品は無理して手放さなくていい – 心の準備編
特別思い入れのある品は無理に手放そうとしなくていいです。
例えば、おばあちゃんの形見やなけなしのお金で親が買ってくれた入学祝いのコートなどです。
思い入れがあるものは、人によってそれぞれ違うのでこれに関しては、他人がどうこう言えるものではありません。
ただし、気を付けてもらいたいのが、なんでもかんでも置いておかないこと。
例えば、プロポーズしてもらった時に泊まった宿のホテルのロゴ入りナプキンにタオルに館内案内図に…など。
その中でも特に思い入れがあるものだけ残しましょう。
とっかかりやすい場所から始める – 食品編
まずはとっかかりやすい場所を見つけましょう。
断捨離は一度始めるとなぜだかどんどん進めたくなります。
最初はものすごーーーーく捨てるのをためらうのですが、一度捨てるとハードルが下がり、捨てスイッチがONになります。
なのでできるだけハードルが低いものから始めます。
で、とっかかりやすい場所ってどこよ?
食品コーナーです。
まぁ、よく聞く場所です。それだけとっかかりやすいってこと。
冷蔵庫の中をのぞいてみてください。
賞味期限が10年前に切れたわさびチューブ。
旅行のスーパーハイテンションで買ったはいいが使い方がわからない謎の調味料。
いつ冷凍したのかわからない超熟成残り物カレー。
開封済みのカビが浮いたペットボトル飲料。
野菜室の奥底で液状化したキュウリ。
断捨離対象の宝庫です。
流石に賞味期限が切れていたり、液状化したキュウリを捨てない人はきっと常人には理解できない何かのフェチでしょう。
勿論、日常的に使ってるけど、期限切れちゃったんだYO!て場合は残して構いません。
うちでは賞味・消費期限が1週間前の肉や牛乳、卵でも普通に食べます。
もし、賞味期限切れていないけど、食べ物だから捨てるのは忍びない…という場合は、一口だけ食べて捨てましょう。
残しておいても賞味期限切れるか永遠に食べずに新しい何かが誕生するのがオチです。
冷蔵庫が終わったら、食品保管庫orパントリーに進みます。
冷蔵庫同様、賞味期限切れのものなどが沢山見つかると思います。
ドンドン捨てて、捨てスイッチをONにしちゃってください!
ここをクリアすれば、おかあちゃん憑依率25%です。
何気なく使用しているものを見つめなおす – 筆記用具や調理器具編
食品コーナーを片付けたら、筆記用具や調理器具コーナーに進みましょう。
早く服とか大物捨てたいんだけど?
焦るな危険。
断捨離のハードルが低い場所をどんどん進め、おかあちゃん憑依率50%を目指します。
筆記用具の中でチェックすべきポイントは、同じ用途の物別に分類して処理すること。
まぁ、これもよくある話。真理です。
アンケートを受けるたびに無限増殖するボールペン。
青春の(指)汗がしみ込んだ大量の鉛筆。
シザーマンもびっくりな何本ものハサミ。(シザーマンは1本)
べたべたになったゲルグリップシャープペン。
いずれも使う時に何気なく手に取ってしまうお気にだけ残して、サヨナラしましょう。
Good Bye.
ただし、大好きなおばあちゃんの形見で…とか特別思い入れがあるものは、いったん保留でいいです。おかあちゃん憑依率が100%になる頃にはサヨナラできるものも出てきます。
特別ではないもの、例えば、会社の20th記念ボールペンなどは要らんでしょう。
※会社大好きマンは別
Good Bye。
続いて、調理器具。これも文房具同様、同じ役割のものはポイッです。
手は2本なので3個も4個もヘラは要らない。
炊飯器1個なのにしゃもじ3本も要らない。
Good Bye.
おまけで何十膳もあるお箸やスプーン等も捨てましょう。
必要なのはビッグダディ家だけです。
タオルは掃除に使う – タオル編
白い悪魔とも呼ばれるタオル。
※所説あります
20枚も30枚も積み重なっていませんか?
特に温泉旅館タオル。
全部つないで気球でも作りますか?
そんな野望を持っていない限り、断捨離しましょう。
積み重なったタオルの上部数枚だけがルーティーンしているはずなので、
特段思い入れのあるタオルだけ残して他は捨てます。
※タオルに関してはあまりないと思いますが。
枚数は選択の頻度を考えるとGoodです。
我が家の場合は2日に1回は洗濯するのでバスタオルは3枚 ×人数分、お手拭きタオルは3枚だけ残しています。
どうしても捨てるのが忍びない場合は、
玄関の床、窓枠レール、網戸などを掃除して最後の役割を全うしてもらいましょう。
洗ってまた使おう!なんて到底思えないほど、真っ黒になるので潔く捨てられます。
ここまで来たらおかあちゃん憑依率75%です。
まだまだ、いきます。
用途別に一張羅だけを残す – 衣類編
さぁ、最後の大物退治と行きましょう。
大抵の人が必要以上に持ってしまっているであろう衣類。
それもそのはず、こんな名言があります。
ファッション業界とは、ひたすら資源を使いまくり、満足を作り出さず、むしろ持っている物への不満を生み出すばかりの不毛な活動の最たる例である。本来まったく申し分のない商品までをも時代遅れなものに変えてしまうのだ。
エズラ・ミシャン(イギリスの経済学者)~ファンデンプルック編 Less Is More ゼロ・ウェイスト・ホームより引用
そうなんです。
我々はファッション業界にまんまと乗せられて不毛な活動をした結果、断捨離を迫られているのです。
さぁ、みなさん、目を覚ましてください。
※ちょっと宗教ぽい
でも逆に言えば、
現状一番満足しているもの以外全部要らなくね?
ことになります。
では、一番満足していないものはどう見分けるか。
おでかけに行くことを想像してください。
デート、飲み会、仕事。
その服を選ぶ際にこれは違う!これは違う!てなったらそれは1番ではないです。
最終的にはなんだかんだ無難で使いやすい、快適な物を選んでいるはずです。
それだけで十分です。
とは言え、他全部サヨナラしたら、洗濯の翌日は全裸で出かけることになるので
1番がなかったら次に選ぶ物は残しましょう。
因みに私は1番を2セット購入してます。(スティーブ・ジョブズスタイル)
嫁さんはさすがにジョブズスタイルだと「こいつ毎日同じ服来てるやん、きったねぇ」と思われるのが嫌らしく、色違いで持ってます。
まぁ、別に肌着以外毎日同じでもよくない?って思うけどね。
学生の時、同じ制服を衣変えまでの半年間使ってたし、スーツだってクリーニング滅多に出さないじゃん。
臭くなければおっけー。(極論)
これをデート(一張羅)、仕事、普段てきとうに着るやつ、3種類くらいシチュエーション別に用意しましょう。
血迷っても大学の友人と遊びに行く用、高校の友人と遊びに行く用、コンビニに行く用などむやみに増やさないように。
それでは服に役職を与えているだけです。
因みに1年着ていないものは…とかよく聞きますが、そんなの覚えてないし、
1年も待ってらんないので1番じゃないものはさっさとサヨナラしましょう。
残してもただ先延ばしにするだけです。
肌着や下着、靴下は一張羅とセットで数枚置いておけばOK。
よく見たらお尻がうすーーーくなってるパンツ。
穴が空きかけの靴下。
黄色いシャツだっけ?てくらい黄色いシャツ。
古そうなものから順番に処分しましょう。
衣類は消耗品です。特に下着は。
これを機に全部買い換えちゃうなんてのもありです。
捨てすぎても本当に必要なら、体が勝手にお店に向かいます。
ここまで来たらおかあちゃん憑依率100%です。
つい買ってしまったもの – お土産雑貨や本編
衣類をクリアした時点でおかあちゃん憑依率100%なので無敵状態です。
この状態になるともう誰も止めることはできません。
もはや捨てるものがないか血眼で探し始めます。
タイで買った謎の置物。
ノリで買った”I LOVE NY”Tシャツ。
厨二全開で買った木刀。
全部断捨離しましょう。リサイクルショップへGO。
意外と売ってます、謎の置物w
あとは本。
これも買った時は読みたかったのでしょうが、今はそんな気もないはず。
本当にまた読みたくなればその時に買えばいいんです。
ブックオフやフリマ等で安く手に入ります。
いやいや!読みたかったのに時間がないだけなの!
という場合は、本ごとにいつまでに読み切るかの期限(死の宣告)を設けましょう。
できれば2週間以内。
その気になれば通勤等の隙間時間で読めます。
いや、通勤中は眠いから、寝たいんだけど…
とか
週末はゆっくり他のことしたいんだけど…
という場合はその本に対する熱意はそんなものということです。
潔く手放しましょう。
因みに期限を設けるのが、難しいor長くなりがちという方は、
今すぐネットフリマに出品しましょう。
本当に読みたい本が売れたら発送前に意地でも読み切ります。(私のおかあちゃんの手法)
おまけ – 思い出の品々編
ここまで来たらもう捨てるものがないかもしれません。
その時は実家に行ってみるのはどうでしょうか?
私もこの記事を書いている時点で断捨離神状態なので
何か断捨離するものがないか探しに、わざわざ実家に赴きました。
大抵の人は実家に思い出の品々が残っていると思います。
思い出の品々はサヨナラするのはちょっと…という方も今一度整理してみてください。
昔は捨てづらかったものも今になってみると「いらねぇ」となるものが必ずあるはずです。
私は大学卒業時は「あぁ、懐かしいなぁ」と入学時の新入生歓迎会のチラシや授業のシラバス(懐かしいひびき)を残していました。
卒業して数年も経った今、同じものを確認すると、「なんでこんなん置いてあるのw、いらね」と簡単に捨てることができました。
それでも捨てるのは…という場合は写真を撮るのもおすすめ。
勿論、改めて確認してもまだ「取っておきたい!」と思った場合は無理して捨てることはありません。
いつか時がたった時に「いらね」と思う日が来るはずです。
まだまだ断捨離が足りない! という方へ
まだまだ断捨離が足りないという方は、ゼロ・ウェイスト・ホームという本を読んでみてください。
SNSのアカウントは消しましょう、人間関係は絞りましょうなど、もはや物という垣根を越えて断捨離をするための本です。
さすがにここまでやるとヌーディズムに進化して日本で暮らせなくなりそうだったので、私はやってません…。
また、そもそも断捨離するものを生み出さないためには何ができるか、についても書かれているので、読む価値ありです。
本の内容に従う・従わないにしろ、断捨離をクリアした断捨離神には学びがあること間違いないです。
少ないもので快適に過ごしましょう!
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