【徹底解説】フィンエアーのストライキに遭遇!欠航はいつ決まる?補償はされる?振替できる?

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はじめに

「予定していたフライトの日にストライキが勧告された!」「キャンセルした方がいいの?」「補償はちゃんとされるの?」

不安にだと思います。私も新婚旅行が見事にドはまりしてめちゃくちゃ調べました。

この記事では、ストライキの決定タイミング、影響範囲、補償、自己対応する場合の注意点まで、実体験と公式情報をもとに網羅的に解説します。

少しでも不安解消につながれば幸いです!

まず知っておきたい「ストライキ」の基本

ストライキはフィンエアーだけの問題ではない

2025年の4月以降~7月にかけてストライキを多数勧告しているのは、「フィンランド航空組合(IAU)」ですが、IAU以外にも「パイロット組合」「フィンエアー(フィンランド航空)」もストライキを実施します。

航空業界では、

  • 地上業務(チェックイン・荷物の取り扱いなど)
  • ケータリング(機内食の準備)
  • 空港内の交通機関やサービス提供会社
  • 航空機の運航

など、さまざまな職種・企業が関与しています。そのため、先ほど挙げた組織が一つでもストライキを実施すると、便に遅延や欠航が生じることがあります

たとえば、

  • 地上スタッフ(IAU)のストライキ → 荷物が受け取れない、チェックイン業務が滞り、遅延・欠航
  • パイロット組合のストライキ → パイロットが手配できなければ、欠航
  • フィンエアーのストライキ → フィンエアー便全便欠航

など、「飛行機自体が問題なく動ける状態」でも、他部門の影響で旅の快適さや運行状況に支障が出るケースがあります。

つまり、ストライキの影響は「飛ぶか飛ばないか」だけでなく、「どのような状態で飛ぶのか」「何が制限されるのか」にも注意が必要です。

ストライキはいつ決まる?「勧告」と「実施確定」の違い

まず混同しやすいのが、「ストライキの勧告」と「ストライキの実施確定」は別のもの、ということ。

  • ストライキ勧告(Strike Warning):数日前〜1週間以上前に発表される“予告”
  • ストライキ実施確定(Strike Confirmed):直前になって正式に決定される“実施情報”

多くの場合、労使交渉がギリギリまで続けられるため、フライトの1〜3日前まで「本当にストライキが起こるのか」は分からないことが多いです。

実際、私が利用した便は、ヘルシンキ → チューリッヒ行きの8時頃の便でしたが、ストライキ実施が確定したのは前日16時頃でした。

これに加えて、ストライキは時間限定で実施される場合が多いため、ストライキ予定日の全便が欠航するわけではない、ということです。

また、時差にも注意が必要です。
例えば、
フライトが日本→ヘルシンキ行きの7/7発、7/8着で、ストライキが7/7の場合、影響はまず飛行機は飛びます。

ただし、前日のストライキの名残があるため、ヘルシンキの空港で遅延や荷物受取遅延などの影響は考慮しておく必要あります。

これら曖昧さが予定変更の難しさ、不安を生む原因でもありますが、「勧告が出たからといって必ず欠航するわけではない」という点は、ぜひ押さえておきましょう。

ストライキで起こりうる主な影響

以下のような事態が発生する可能性があります。

  • 欠航(キャンセル)

もっとも影響が大きいのが「欠航」です。ストライキの規模や対象職種によって、全便・一部便のキャンセルが発生します

  • 遅延

ストライキ中でも一部の便は飛ぶことがありますが、通常よりも業務が滞るため、出発・到着に大きな遅れが生じる可能性があります
そのため、運行が確定しても次の便の乗継ぎに余裕がない場合などは注意が必要です。

  • ケータリングの制限

ストライキ当日の便では、ケータリングサービスが制限されることがあります。
とくにフィンランドのケータリング会社がストライキに入った場合、機内食が提供されない、または簡素な軽食に変更されることも。

  • 預け荷物の制限

ストライキ当日の便では、預け荷物が制限されることがあります。
出発空港の組織(フィンランドの場合IAU)がストライキに入った場合、航空機に荷物を載せる職員が不在になるため、荷物を預けることができません。必要な荷物を機内に持ち込む必要があります。

反対に、到着空港の組織がストライキに入った場合、航空機から荷物を取り出す職員が不在になるため、荷物を受け取ることができません。

いずれの場合も別便で輸送される、後日受取るなど可能ですが、間違いなく旅行計画に影響します。

欠航や代替便はいつ決まる?どのように知る?

「欠航するなら早く言ってほしい…」と思うのは当然です。ですが、実際には出発の直前まで運航の可否が確定しないことが殆どです。

欠航の最終決定はいつ?

通常、ストライキの有無に関わらず、航空会社が便の運航を最終判断するのは出発の12〜48時間前です。

たとえば、

  • 出発が7月15日の朝なら、欠航情報は早ければ7月13日夜〜14日中に通知される可能性があります。
  • それ以前には「通常運航予定」という表示がされていても、あくまで“予定”であって確定ではありません。

代替便の決定はいつ?

欠航が確定しない = 代替便を手配しない ということになるので、欠航するタイミングよりもさらに後になります。

欠航の確認方法

欠航かどうかは、以下の方法で確認できます。

  • 出発空港のフライト情報ページ
    直前になると「Cancelled(欠航)」や「Delayed(遅延)」の表示が出ます。
  • Eメール通知/SMS
    フィンエアーに連絡先情報を登録していれば、便の変更・欠航情報が自動で届きます。

補償内容は?どんな場合に補償されない?

ストライキで欠航や遅延が発生した場合、「補償があるのかどうか」は、行動するうえでとても大切な判断材料です。

補償内容はなにか?どんな場合に補償されないのかをご紹介します。

補償内容

IAUやフィンエアーにょるストライキが発生し、キャンセル、フライト変更になった場合、以下のような補償が適用される可能性があります。

  • フライト費用の全額返金(代替手段の手配が不可、または欠航確定前にキャンセルした場合
    乗れなかった区間分の返金(フィンエアーのフライトクーポン)
    ただし、往復で予約していても、未使用部分だけが返金対象になるケースも
  • ホテル代・滞在延長に伴う宿泊費(代替手段が手配された場合)
    フィンエアーが手配してくれる場合と自分で予約しクーポンで支払う場合があるようです。
  • 食事代など(特にケータリングがなかった場合)
    空港内で使えるミールクーポンもしくは一律補助(固定額)が支給される場合がある用です。
  • 地上交通費の補助
    たとえば空港⇔ホテル間の移動費として、1人15ユーロなどが定額支給されるようです。

補償されないケース

以下のようなタイミングや判断で動いた場合は、補償の対象外になる可能性があり、注意が必要です。

シチュエーション補償の有無解説
ストライキ影響が懸念されるため、自分でフライトを手配し、運行確定後に自分で便をキャンセルした。なしストライキの影響が懸念されていたとは言え、運行が確定している時点で補償はされないようです。
欠航確定前に自分でキャンセルした。基本なし、要相談基本的に代替便が手配されるため、返金されないようです。ただし、日程の都合が合わないなど交渉すれば返金されるケースもあるようです。
欠航確定前に自分で他社便を予約した。基本なし、要相談基本的に代替便が手配されるため、返金されないようです。

実際、私は1つ目のパターンに該当しました。カスタマーサービスとの交渉でかなり粘りましたが、「運行は確定しているので、返金はできない。」の一点張りで敢え無く、65,000円が吹き飛びました。

その時のカスタマーサービスとのやり取りはこちら。

ここからは愚痴っぽくなるので、嫌な方は飛ばしてください…。

欠航、代替便が確定するのは、フライトまで24時間切っている状況でしかも、飛ぶかわからない、代替便がいつになるかわからない、荷物が預けられるか受け取れるかもわからない。

私たちは今回の旅行が新婚旅行でかつかなりタイトな移動スケジュールだったため、そんな状況で当日を待つわけにいきませんでした。

なので自分で代替手段を手配したのにこの対応でフィンエアーが嫌いになってしまいましたね…。

「じゃあ、運行確定する前にキャンセルしたら望みあったんじゃない?」と思うかもしれませんが、キャンセル画面に行くと「チケットの種類によって返金されるかが、確定します。」と表示され、私たちは返金不可のチケットだったため、それをしませんでした。

もし、私たちのように計画を絶対に死守したい、ストライキなんかに新婚旅行を振り回されてたまるか!という方がいれば、自分で代替手段を手配した上で、運行確定前にキャンセル手続きをトライしてみて下さい。

運が良ければ返金されると思います。

なお、私たちは懲りずにお問い合わせの返金フォームから、返金の依頼をしていますが、1か月経過した今も「確認中」の状態です。続報があれば、追記します。



自己手配するなら気をつけたい5つのこと

ストライキの情報を入手して「うわぁ…」となったら、自分で動く判断を迫られることがあります(特にツアーではない場合)。

しかし、その際には以下の注意点を押さえておかないと、後から後悔することになりかねません。

旅程に余裕があるか確認する

ここで述べたように基本的に代替手段はフィンエアーが手配してくれるため、旅程に余裕がある人は、無理にリスクを負って代替手段を自己手配する必要はありません。

旅程に余裕があるとは、具体的に以下のような人です。

  • フライト目的地で3~4日以上滞在する予定である

日本人は休みをうまく調整して、パツパツの旅行に行く民族なので、上記に当てはまる人は少ないと思います。

・旅程に余裕がある人は無理に代替手段を手配せず、のんびりと構えるのもよし。

代替手段が存在するか確認する

次に代替手段があるかを確認しましょう。

例えば、

  • 出発日をずらす → 出発日の翌日に運航便が存在するか、空席はあるか
  • 同日別航空会社を利用する → 同じルートで別の航空会社運航便が存在するか、空席はあるか

といった具合です。

私たちの場合、ヘルシンキ→チューリッヒがストライキにあたったので、Google Flightで別便を検索し、スイスエアラインがヒットしました。ですが、非常に値段が高く、時間も希望するものではありませんでした。

そのため、ヘルシンキ→エストニアに船で渡り、エストニア→ポーランド→チューリッヒのフライトを手配しました。(空港が変われば、ストライキの影響もゼロです。)

ヘルシンキの滞在は短くなりましたが、一か国増えたのでまぁ、この点は良かったのかなと。時間がある人はポーランドでトランジット長めのにしてさらに一か国増やすなんてのもいいと思います。

なお、このフライトも空席が2席とギリギリだったので、金銭的にお徳かもざっと考えてから、直ぐに予約しました。ストライキ前後のフライトは、席の取り合いになるので、空席がどれくらいあるかも要チェックです。

・空席は十分あるか、ない場合は覚悟を決めて決断するべし。
・代替手段は、空路だけでなく、陸路、航路も考えるべし。
・出発地、到着地を変更することも考えるべし。

金銭的なインパクトがどれくらいか確認する

代替手段を自己手配する上で金銭面は重要な判断材料になります。

ストライキ情報が出たら、以下のことを急いで確認しましょう。

  • 既に手配済みのホテル、次の航空券、アクティビティが変更、キャンセル可能なプランか

究極、全額返金可能なプランのみであれば、全部キャンセルして旅程を一から組みなおすことができます。

そうでない場合は、航空会社手配と自己手配でどちらが金銭的にリスクが小さいか考える必要があります。

私たちの場合を例に出すと

  • 航空会社手配の場合 → 、荷物が預けられない→後日配送される→チューリッヒで荷物が届くまでのホテル代 + 予約していたホテル代(キャンセル不可2,3日分)が余計にかかる
  • 自己手配の場合 → エストニア行きの船代、ホテル代、航空券代が余計にかかる

といった具合で概算で二人で10万円(航空券代が戻らなければ)と試算し、自己手配しました。

10万円となると相当大きい金額ですが(私たちにとっては…)、頑張って長期休み確保して新婚旅行で遥々スイスまで来たのに旅程ぐちゃぐちゃにされるのも癪でしたし、

やりたかったこともできない、飛ぶかわからない、荷物がいつ受け取れるかわからないといったモヤモヤを感じながら、旅行に出発するのも嫌だったので、安いもんだと割り切りました。

まぁ、これが50万余計にかかると言われたら、またスイス来れちゃう金額なので航空会社手配に任せたかもですが…。

・既に手配済みの予約がキャンセル、変更可能なプランか確認するべし。
・航空会社手配と自己手配で余計にかかる金額を試算し、許容可能か判断すべし。
・ただし、航空会社手配で旅行を楽しめそうかは考えるべし!

余裕があれば、フィンエアーに連絡を取っておく

代替手段の座席に余裕があり、金額的にも許容範囲でフライト当日まで余裕もある、といった場合、可能ならフィンエアーのカスタマーサービスで状況を話し、返金可能か確認しておきましょう。
カスタマーサービスの窓口は、こちら(後述)で紹介しています。

返金が確約されれば、金銭的インパクトも最小限に旅程を組みなおすことができます。
※ただし、航空券は日ごとで値段が変わるのであまり悠長に過ごさない様に…。

・カスタマーサービスとのやり取りは、スクショなど記録を残しておくこと。

自己手配は焦らず慎重に

ここまでチェックして「代替手段の空席もある(けど空席がほぼない)!金額も許容可能だ!ストライキおさらばだ!」と焦って、予約する前にもう一度冷静になりましょう。

特に航空券は、以下の点に注意しましょう。

  • 予約情報(氏・名)が逆になっていないか
  • パスポート番号間違えていないか
  • 日時が間違っていないか

「預け荷物が料金に含まれていなかった!」程度であれば、数千円で済みますが、これらを間違えると最悪搭乗拒否されますので…。


実際に連絡するには?おすすめの問い合わせ窓口

「ストライキに関して問い合わせたいけど、どこからアクセスすればいいの?」「電話はつながらないって本当?」と感じる方も多いと思います。

ここでは、フィンエアーに連絡を取るための現実的な方法をご紹介します。


公式サイトの「予約管理」ページ(推奨)

最も確実でおすすめなのが、フィンエアーの公式サイト(またはアプリ)での手続きです。

  • 予約番号と姓を入力すると、対象便の運航状況や変更手続きが表示されます。
  • 欠航が確定していれば、払い戻しや振替便の選択画面が出てくる場合もあります。

特に繁忙期やストライキ期間中は、電話やチャットが非常につながりにくくなるため、まずはこのページでできる限りの確認をしましょう


チャットサポート(推奨)

フィンエアーには日本語対応のチャットサポートがあります。
アプリからアクセスする場合、My account > Contact us > Chat(24h) から問い合わせできます。

パソコンからアクセスする場合は、以下リンク開いて右下に「チャット」というボタンがあります。
リンク:フィンエアー チャットサポート

アクセスが集中するとすぐに「待機列」に並ぶことになりますが、フィンランド時間の午前中が比較的つながりやすい傾向があります。

逆に夜はオペレーターが対応終了してしまうため、避けるのが無難です。

私は1回目のトライで14時から並び始め、2時間待っていたら、16時で「オペレーターが居なくなりました」と表示され、打ち切られました。
2回目のトライで朝8時?9時?から並びはじめ、大体1時間半くらいで案内されました。

待機列が表示され、大体一人当たり20~30分くらいだったので目安にしてください。
注意点として待機列の画面を閉じたり、スマホをスリープ状態にすると並びなおしになるのでご注意ください。(常にロック解除&画面表示という無防備な状態で待ち続ける必要があります。)

・早朝〜午前中にログインし、チャットを開いたまま別作業をしながら待つのがおすすめ。

電話(非推奨)

一応電話番号もありますが、ストライキ中は電話はほぼつながらないと思っておいた方がよいです。
日本語サポートが少ない時間帯もあり、ストレスだけが残る可能性もあります。英語なら24時間対応可能です。(ほんとかな?と思いますが…)

電話料金はもちろんかかります。

リンク:フィンエアー カスタマーサービス窓口

Twitter(X)(非推奨)

公式アカウントにDMやリプライで問い合わせることもできますが、

  • 個別対応はできないと返信されることがある(というか殆ど)
  • 偽のアカウントがある

といった理由で、Twitter(X)での連絡は非推奨です。

実際、私はTwitterで問い合わせたら、偽のアカウントから予約情報の要求をされ、危うく個人情報を開示するところでした。

まとめ

計画していた旅程がストライキにハマると不安な気持ちになるのは当然ですが、冷静に情報を集め、できる準備をしておくことで被害を最小限にできます。

ストライキに振り回されて肝心の旅行を楽しめなくなったら本末転倒です。

なる様になれで突き進むもよし、自己手配で旅程をアレンジしてもよし、いずれにせよ、トラブル含め楽しむくらいの気持ちで行きましょう!

あと、フィンエアー自体は悪い会社ではないので、あまり嫌いにならないで上げてください…。(自戒)

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