台湾中部に位置する合歓山。
アクセス方法を調べると、車での移動ばかりが出てきて、公共交通機関での行き方を見つけるのに苦労しました。
この記事では、公共交通機関だけで合歓山に行く方法を詳しくまとめています。
「玉山じゃなくて、合歓山に行きたいんだ!」という方の参考になれば、嬉しいです。
(ちなみに筆者は玉山の抽選に落ちました…)
移動の概要
合歓山にアクセスするには、複数の公共交通手段を乗り継ぐ必要があり、非常に複雑です。
移動の概要を掴んでもらえるように図を用意しました。
移動の概要をつかんでもらうために、図を用意しました。
HSRは日本で言う新幹線です。
めちゃくちゃ大変じゃん…と思った方、安心してください。
最後まで記事を読めば、必ずたどり着けます。(運も必要)
公共交通機関のみで移動する方法(往路)
公共交通機関のみを使って合歓山にアクセスする方法を詳しく解説します。
①台北 → ②桃園空港
台北から桃園空港へHSR(High Speed Rail)で移動します。
悠遊カードを改札でタッチするだけで乗車できますが、日本と同じように自由席、指定席車両があるので自由席に座るようにしてください。
現金、またはklookなどの割引サイトで購入したい方は、窓口に行きましょう。英語通じます。
klookで購入する場合は、パスポートの提示を求められるので忘れずに持っていくこと。
また、klookでは乗車日当日に購入することができないので注意。
厳密には、購入できるけど、発券ができないと窓口で言われました。
(klookのシステムグリッチ)
<HSRの公式サイト>
<klookの公式サイト>
台湾klookは、コロナで減った観光客を取り戻すべく、誘致に力を入れており、
HRT一人分無料など、かなりお得にチケットを購入できるのでおススメ!
②桃園空港 → ③台中HSR駅
桃園空港から台中HSR駅へHSRで移動します。
台北から乗車している人は、降りなくて大丈夫です。
チケットの購入方法、乗車方法は、①台北 → ②桃園空港と同じです。
③台中HSR駅 → ④台中駅
台中HSR駅から台中駅へ電車で移動します。
台中HSR駅と台中駅の違いは、新大阪駅と大阪駅のような感じです。(伝われ…!)
悠遊カードを改札でタッチするだけで乗車できます。
電車以外にタクシー、バス、徒歩でも移動できます。(現地でGoogle Mapで調べてください。)
朝一のバスで合歓山方面に移動するので、必ず前日中に台中駅に移動しておきましょう。
<ローカル電車 HP>
④台中駅 → ⑤埔里
今回の移動の本番はここからです。
台中駅から埔里へ6664便の8:30発のバスで移動します。
まず、6:30に南投客運の臺中干城站に向かいましょう。
入り口がワチャワチャしている中を搔い潜り、カウンターでチケットを購入します。
が、Google Mapの口コミを見ると「キレられる。」「英語通じない。」「やばいやつがいる。」など、散々な始末。
ここで活躍するのが、「メモとペン」。
こんな感じで出発地、到着地、時間を書いたメモを用意し、カウンターで見せましょう。
※老眼で見えない可能性があるので、可能な限り大きく、はっきり!
悠遊カードを持っているか、清境農場の入場チケットが必要かどうか聞かれます。カードを見せるか、ジェスチャーで答えればOKです。
※悠遊カードの場合、乗車時にタッチで支払うので、ここでは支払いは不要です。
ちなみに、なぜメモが必要かというと、単純に中国語の発音が難しすぎて通じないからです。
英語表記のものを読んでも、ほとんど通じません。
また、このターミナルからは複数の目的地へのバスが出ており、
ジェスチャーで目的地を伝えようとしても、おっちゃんにキレられて、嫌な気分になるのがオチです。
チケットを購入し、乗車整理券を受け取ったら、食料や水を調達する、ホテルで二度寝するなど、自由に過ごしましょう。
(※バス内にトイレはありませんので、用を済ませておきましょう!)
8:20に先ほどの南投客運の臺中干城站に向かいます。
ジャパニーズサラリーマン魂で5分前行動をしたら、おっちゃんに「8:20言ったやんけ!待ってろ!」とキレられるので大人しく待ちます。
時間になるとおっちゃんがデカい声で「並べ!」と言うので、整理券の番号順に列に並びましょう。
同じ整理券持った台湾人について行けば大丈夫です。
列が進み始めたら、悠遊カードをタッチして乗車完了。自由席です。
悠遊カードを準備していなかったおばちゃんが、運転手に舌打ちされていたので、必ず並んでいる間に準備しておきましょう。
埔里駅には必ず停車するので、バスに乗ったら特に身構える必要なし。私は爆睡してました。
<南投客運 HP>
⑤埔里 → ⑥國民賓館
埔里から國民賓館へバスで移動します。
と言っても、台中8:30発のバスは、乗換不要です。
しかし!精算のために埔里で一回バスから降ろされます。( ´∀` )
埔里に到着したら、降車して悠遊カードをタップして精算しましょう。
荷物は置いたままでも大丈夫ですが、盗難注意!
※10分くらい停車するのでトイレも行けます。
置いて行かれない様に早めにバスに戻りましょう。
ちなみに精算は計4回必要です。
1.台中で乗車時
2.埔里で降車時
3.埔里で乗車時
4.國民賓館で降車時
埔里駅を出発すると山道に入ります。酔いやすい方は、酔い止めを飲んでおきましょう。
降車時は、天井に着いているベルで知らせます。
10:45くらいからGoogleMapで現在地を眺め続けるか、バス前方に表示される案内を確認しましょう。「下一站」が「次の駅は」という意味です。
天井のベルを鳴らして「國民賓館」で降車します。
⑥國民賓館 → ⑦合歓山
國民賓館から合歓山へ6658A便の11:10発のバスで移動します。
このバスは予約していても手を上げないと止まりません。全力で手を振ってアピールしましょう。
事前に予約している場合は、運転手に名前を伝え、悠遊カードをタッチして乗車します。
(QRコードは見せなくてOK)
國民賓館には定刻11:00着ですが、乗換時間は10分しかありません。
逃すとその日は合歓山に行けなくなるので注意です。(ヒッチハイクするしかないかも…)
台中からのバスが間に合うかは、運次第。私たちは11:04着、11:13にバスが来ました。
バスのリアルタイム情報は、こちらのサイトから確認できます。
6658A便が「尚未發車」になっていたら、もう通過済みです。
※1,2分の誤差があるので10分くらいは諦めずに待ってみてください。
無事バスに乗車出来たら、先ほどと同様に天井のベルを鳴らして「武嶺駅」で降車します。
公共交通機関のみで移動する方法(復路)
復路で使用する公共交通機関は、往路と基本的に同じですが、念のため、紹介します。
⑦合歓山 → ⑥國民賓館
合歓山から國民賓館へ6658A便の15:58発のバスで移動します。
最終便なので逃すと野宿です。
⑥國民賓館 → ⑤埔里
國民賓館から埔里へ好きな時間のバスで移動します。
日帰りの人は、17:20、18:25のバスで埔里まで行けます。
ただし、乗換不要のバスはないので、埔里でバスの乗換えが必要です。
バス停は、ここ。必ず手を挙げてバスを止めること!
⑤埔里 → ③台中HSR駅
埔里から台中HSR駅へバスで移動します。
國民賓館から乗換不要のバスに乗車した場合は、来た時と同じように一回降りて精算、再乗車すればOKです。
もし、④台中駅に行きたい人は、違うバスに乗換えが必要です。
(殆どの人は、台中駅行きに乗換えてました。)
ちなみに復路では、乗換える客が多いので「どこ行くんや?」と聞かれて答えるまで乗せてくれません。(´;ω;`)
なのでここでも伝家の宝刀「メモとペン」が役に立ちます。
③台中HSR駅 → ①台北駅
台中HSR駅から台北駅へHSRで移動します。
途中にある桃園空港駅で降りて、日本に帰るのもありです。
事前に準備すること
公共交通機関による移動で「事前に準備すること」を紹介します。
悠遊カードの購入とチャージ
悠遊カードは、台湾のIC系交通カードで、この1枚だけでバスや電車、HSRまであらゆる公共交通機関に乗車することができます。
日本でいうSuica、ICOCAと同じです。
今回紹介する全ての公共交通機関で利用できるので、必ず準備しましょう。
チャージ金額は、700TWDあれば、十分ですが、
HSRも悠遊カードで乗車する場合、合計で2200TWDほど必要です。
メモとペン
バスのチケット購入、乗換時に使用します。
難易度が天地の差で変わるので、必ず準備しましょう。
パスポート
HSRのチケット購入時に使用します。
常に持ち歩いているはずなので、忘れる心配はないと思います。
バスの予約
⑥國民賓館~⑦合歓山山域移動のバスを予約します。
※④台中~⑥國民賓館で使用する6664便のバスは予約不可
方面に応じて、以下のリンクから予約することができます。
⑥國民賓館 → ⑦合歓山方面
⑦合歓山 → ⑥國民賓館方面
予約は1週間先まで可能で、土日は速攻で埋まるので注意。(枠が18席しかない)
日本時間9:00に予約開始だったと思います。
万が一、予約できなくても8人くらいは立ちで乗れますが、乗れないと終わるので必ず押さえておきたい所です。
ちなみに私たちは、台湾の大型連休と被って予約できませんでしたが、裏ルートで行きました。
その方法は、こちらの記事で紹介しています。
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