【徹底解説】台湾-合歓山を最短3泊4日で満喫する登山プラン 周辺施設・天気情報も解説

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台湾中部に位置する合歓山。

アクセス難易度が高く、地球の歩き方で触れられてすらいない隠れスポット。

この記事では、合歓山を最短3泊4日で満喫する登山プランを紹介しています。

また、登山に必要な飲食店、トイレなどの周辺施設、天気情報についても解説しています。

「玉山じゃなくて、合歓山に行きたいんだ!」という方の参考になれば、嬉しいです。
(ちなみに筆者は玉山の抽選に落ちました…)

合歓山の登山プラン

ここでは、合歓山に3泊4日で行く最適登山プランを紹介します。

詳しい移動方法は、こちらの記事を参考にしてもらえると嬉しいです。

1日目

1日目は、日本から台湾中部の台中駅まで移動します。

日本から台湾まで移動するフライトは、好きな便で大丈夫です。
ただし、台中駅まで移動できる時間には空港に到着していること。

宿泊先は、翌日使用するバス停(臺中干城站)付近だと便利です。

臺中干城站のすぐ近くのHi-Lifeというコンビニで、2日目の朝ご飯や昼食、飲み水を買っておきましょう。2日目の朝に買うでも大丈夫です。
※2日目は、ご飯や水を買う場所がないので注意!

2日目

2日目は、台中駅から國民賓館を経由して登山口がある武嶺まで移動します。

武嶺に到着した時点で11:57、15:58の最終便のバスで國民賓館に戻ります。

約4時間の間に合歓山の主峰に登ります。
YAMAPのコースタイムは、約2時間なので休憩を入れて3時間ほど。ちょうどいい。

登るのが早い人は、もっと早く往復できるかもしれませんが、おすすめしません。

武嶺の時点で標高は3300m、主峰の山頂は3400mを越えています。
※日本で2番目の標高である北岳は3193m

武嶺

この標高にほぼ海抜0mに近い台中から一気に上がってきているので、高山病発症リスクが高く、急いで登るのは危険です。(普段3000m越えで生活している山岳民族でもない限り)

というか、空気が薄すぎて急いで登れないです( ´∀` )

何より、景色が綺麗すぎるのでさっさと降りてしまうのは、もったいない!
遥々海外の山奥まで来たのだから、しっかり景色を目に焼き付けましょう。

合歓山主峰からの景色

そして、台湾人は本当にフレンドリーで写真好きのお茶目さんが多いです。

山頂で30分くらい写真を撮り続けていた台湾人ご一行、正確には別グループの台湾人がその場で友達になっていくのですが…。

そこに巻き込まれる形で、台湾人マダムの細かい指示で、フォトウエディングさながらの写真を何枚も取ることに。

首の角度から目線まで指示が入り、毎回3者チェックが入るんだから、本当にすごい。

台湾人マダムの指示でジャンプ写真( ´∀` )

この日の登山記録です。

台湾遠征 合歓山主峰 / ともゆうのともさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

武嶺に戻ったら約1時間あるので、武嶺の看板と記念撮影をするなり、合歓尖山や石門山を撮影するなりして、約1時間過ごしましょう。

國民賓館行きのバス停はこの辺です。

武嶺バス停

宿泊先は、國民賓館付近ならどこでも大丈夫ですが、おすすめはここ。

素敵な共用バルコニー、2階の部屋からは、朝陽の絶景を拝むことができます。

最高に贅沢な朝の時間を過ごすことができます。
※11時くらいから雲が出始めるので、とにかく早起きがおすすめ!

2階の部屋から見た朝陽!

部屋から見た朝陽

2階の部屋から見たマウンテンビュー!

部屋から見たマウンテンビュー

朝食はバイキング形式で台湾らしいご飯を頂けます。

猫ちゃんも沢山います。

宿の女将さんは英語が通じませんが、頑張って会話しようとしてくれるので、なんだかほっこりします。(そして八代亜紀さんに雰囲気似ている。)

3日目

3日目は、2日目と同じようにバスで武嶺まで移動しま…せん!

日の出ツアーに参加します!(詳細は後述しています。)

画像クリックで予約ページに飛べます。(現地時刻で前日12:00で締め切り)

この日の出ツアーは、國民賓館を出発して合歓山瞭望台で日の出を見た後、ホテルに戻ります。

が、合歓山瞭望台に着いたら、バスに乗らずにそのまま登山に行きます。( ´∀` )

流石に何も言わずに脱走すると迷惑をかけるので、運転手に翻訳アプリで

「私たちは、ここから歩いて登山に行くので、帰りのバスには乗りません」

など伝えてから登山に行きましょう。

ツアー客は、時間がないので展望台から日の出を見ることになりますが、混雑しているので、合歓尖山の山頂を目指しましょう。ゆっくり20分で登れます。

山頂は空いているのでこの贅沢な日の出を思う存分堪能することができます。

合歓尖山山頂から見た日の出
合歓山東嶺のモルゲンロート(?)

日の出を思う存分堪能したら、合歓尖山から石門山に向かいましょう。
(私はお腹を下して合歓尖山を2回登頂しました(´;ω;`))

朝陽を浴びながら、3100m越えの最高の絶景を見ながら歩けます。

石門山山頂から次の目的地の合歓山北峰を眺める

山頂でパシャリ。

石門山山頂

石門山山頂に着いたら、そのまま合歓山北峰方面に向かいます。

観光客はほぼ通らないのか、若干険しい道。ザレ場になっているので転倒注意。
(私は転んで手を切りました。)

薄く鋭い岩の破片

道路に合流したら、ここから合歓山北峰の登山口まで約90分間、舗装路を歩きます。

途中、これといった見どころはありませんが、

猿が木の実を食べていたり、

木の実をむさぼる野生の猿

飛ばずに走る鳥がいます。

飛ばずに走る鳥

合歓山の管理棟が見えてきますが、そのまま舗装路を進みます。

合歓山の管理棟

9:30頃、登山口到着。(お腹壊してなければ、1時間くらいは早く着きます。)

合歓山北峰登山口

バスの始発は、9:20着なので登山開始時間は同じです。

しかし、日の出ツアーのおかげで星空、日の出、合歓尖山登頂、石門山登頂済み。

日の出ツアー絶対参加しましょう。山はとにかく早朝行動が正義です。

北峰は、武嶺から離れているため、また違った景色を楽しめます。

見たことない鳥。

山頂は混んでいますが、かなり広いのでどこでもゆっくりできます。

ここでも台湾人の方に指示されるがままに記念撮影。
台湾人の方は本当にフレンドリーです。

北峰を楽しんだ後は、下山して合歓山の管理棟まで戻りましょう。

北峰は登山口から往復4時間見ておけば大丈夫です。

この日の登山記録です。

台湾遠征 合歓尖山~石門山~合歓山北峰 / ともゆうのともさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

最終便15:50のバスで國民賓館に戻り、もう1泊します。

2時間ほどあるので、管理棟内の資料集を見るなら、売店で肉まんやおでんを食べるなりして、時間をつぶしましょう。

もし帰りのバスを予約していない場合は、始発駅の小風口のバス停から乗ったほうが確実です。
(先着順なので)

小風口のバス停はバスが停まっている所。

4日目

4日目は、國民賓館から桃園空港まで移動し、日本に帰ります。

ついでに台北観光をしたい方は、台北まで行き、もう1泊するのもいいと思います。

最速で14:00頃に空港に戻れますが、部屋からの絶景を存分に楽しんでから、夜のフライトで帰るのがおすすめです。

私たちは、11時にチェックアウト後、台北に戻って、合歓山で出会った台湾人とフランス人と待ち合わせて、夕食&夜市に連れて行ってもらいました。

一期一会って素敵。

台湾人とフランス人と再会。

中々詰め詰めのスケジュールですが、フライト時間を調整する、1日休みを足すなどして調整しやすいプランになっていると思います。

<余談>
國民賓館から台中に戻るバスが、大音量の警告音を鳴らしながら、路肩に停車した。

チラッと外を見ると、「なんかダバダバ漏れとるやん…!!!」

急いで「緑の液体 車」でググると、緑の液体の正体が冷却水だと知り、ひとまず安心。

そして全乗客その場で降ろされる。

15分ほど待つと替えのバスが到着し、車両を乗り換えて無事、台中に向かうのであった。

世界には、「車壊れたから、無理。自分でどうにかして。」という国も沢山あると思うが、

台湾の南投客運のおっちゃんは、とにかく誠実で対応も早かった。

改めて素晴らしい国民性だと感じたハプニングでした。

合歓山の天気

登山で最も気になるのが、お天気。土砂降りの雨では、絶景とはいきませんからね…。

私たちが参考にしていたのは、こちらの二つの天気サイト。
日本でいう気象庁とかだと思います。

交通部中央気象署
農業省林業自然保護署

で、肝心なその精度ですが…。

まるで当たりません( ´∀` )

私たちが行く予定の日は、こんな感じで黒雲&雨、なんなら土砂降りという予報だったのですが、

2日半の滞在期間中に雨が降ったのは、2日目夜間の20分くらいだけでした。

それ以外は、土砂降りどころか超ピーカンの晴れ間。

天気予報が最悪だから…と諦めずに行ってみてください!(台風の時はやめましょう)

ただし、3000m越えの高山帯なので天気の急変には注意が必要です。

天気の移り変わりは、

深夜~9:00頃まで雲一つない晴れ間

9:00頃から雲が出始め、13:00頃には雲で真っ白

15:00頃~は濃霧、時々雨

大体こんな感じでした。(10月半ば)

合歓山の気温

気温は、天気予報通りで早朝・夜間はフリースやダウンが必要なくらい寒く、昼間は半袖でもギリギリ大丈夫でした。

ただし、昼間でも陰ると風が冷たく、ウィンドブレーカーは重宝しました。

なお、朝陽の時間は特に冷えるのでミニスカ・ノースリーブ女子のように「I’m hot ! I’m hot !」と呪文を唱えないように、必ずダウンを持っていきましょう。

あと、忘れてはいけないのが、日差し対策。

バスで簡単に行けるので油断しがちですが、標高3000m越えの日差しはかなーり強いです。

日焼け止めを小まめに塗りなおすか、肌の露出を抑えるなどし、必ず日焼け対策を徹底しましょう。

私は完全に油断して、首は真っ赤な軽度火傷、耳の皮が剥けました(´;ω;`)

合歓山の飲食店・売店

合歓山にある飲食店、売店を紹介します。
※今回のプランで立寄る場所のみ

國民賓館エリア

宿泊地のある國民賓館エリア。

セブンイレブン、モスバーガー、中華料理屋、台湾料理屋など大体揃っており、食うに困りません。

セブンイレブンは、國民賓館のバス停から徒歩3分の距離にあり、昼食や水を調達していました。

セブンイレブン

中華料理屋はここ。

簡単な麺類なら120TWDくらいで済ませられますし、ガッツリ食べるにも向いています。

美味しかったので2日間連続で行きました。

Chingjing small Mengtong Yunnan put razed Restaurant

武嶺エリア

合歓山主峰のある武嶺エリア。

この辺には何もありません。必ず、行く前に食料、水を用意しておきましょう。

松雪楼エリア

合歓尖山のある松雪楼エリア。

洒落た雰囲気のカフェがあります。軽食や飲み物などが売っています。

小風口エリア

合歓山北峰のある小風口エリア。

合歓山管理棟に売店が併設しています。

お弁当、肉まん、おでん、カップ麺、飲み物、お土産など色々売っています。

北峰に登る際に山頂で食べるお弁当を購入していくのもいいと思います。

合歓山管理棟併設の売店

合歓山のトイレ

合歓山にあるトイレを紹介します。
※今回のプランで立寄る場所のみ

私のような腹痛マンの役に立てば嬉しいです。

國民賓館エリア

セブンイレブンやモスバーガーが併設している小さな施設内にあります。

無料で使用可能です。紙はたぶんない。

武嶺エリア

武嶺の看板から合歓尖山方面に少し下った所にあります。

無料で使用可能です。紙はなし、販売機はあります。

あまり綺麗ではない。

松雪楼エリア

展望台の下にあります。

無料で使用可能です。紙はなし、販売機はあります。

利用者が多いせいか、汚いです。(便座の上にう〇こがあった。)

小風口エリア

管理棟の1階にあります。

無料で使用可能です。紙はなし、販売機はなかったような…?

割と綺麗でした。

登山道エリア

合歓山主峰、北峰、合歓尖山、石門山のいずれの登山道にもありません。

向こうの方は、普通に登山道を少し逸れた草むらでしていました。

明らかに生産地が人間と思われるモノを2回くらい見かけました。

合歓山の日の出ツアー

今回の登山プランのカギとなる日の出ツアーについて紹介します。

日の出ツアーは、klookから予約可能で現地時刻の前日12:00で締め切ります。

画像クリックで予約ページに飛べます。

最小催行人数は4人ですが、最悪4人分予約すれば、開催されると思います。(力技)

私たちの場合、2日前まで粘ったら、人が増えて催行決定しました。

料金は2500円/人くらい。

ツアーの内容は、こんな感じです。

ホテル付近でピックアップ

星空観賞&解説(全部中国語でさっぱりわからない)

松雪楼の展望台で日の出鑑賞

ホテル付近で解散


正直、星空は期待してなかったけど、結構見えました。

日の出ツアーで見た星空(肉眼だともっといっぱい見えた)

klookから予約後、催行決定するとツアー会社から電話番号宛に連絡が来ます。
(受信できるようにWhatsAppアプリを事前にインストール・設定することをおすすめします。)

色々書かれていますが、書かれている内容はこんな感じです。

・ピックアップ場所・時間・車両情報
・5分待っても来なければおいていくし、返金もしないよ
・寒いからしっかり防寒対策してきてね
・緊急時は運転手に電話してね


あとは当日集合場所に向かい、バスが来たら手を上げてバスに乗り込みましょう。
運転手に何か言われたら、受信したメッセージの画面を見せれば大丈夫です。

日の出ツアーのバス車内

最後に

合歓山は、地球の歩き方にも載っていないし、日本語の情報もネットに殆どないマイナーな山です。

ですが、台湾最高峰で有名な玉山に決して負けていない、いやそれ以上の絶景があると私は思っています。

現地で会った台湾人もこう言ってました。

「玉山は一番デカいから人気で有名だけど、個人的には合歓山の方が全然いいよ!(玉山行ったことないけど。)」

台湾人お墨付きのおすすめ山岳スポットに是非皆さんも足を運んでみてください!

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