スイス旅行を予定している皆さん。
中には、自分が行く予定の天気予報を見て「ずっと雨じゃん!全然晴れの日ないじゃん!」と落胆している方がいるのではと思います。
私もその1人でした。
ですが、必要以上に落胆し、せっかくのスイス旅行を悲しい気持ちで迎える必要はありません!
この記事では2025年6月にスイス旅行に2週間行ってきた私の経験を交えて、スイスの天気予報について解説します。
スイスの天気予報はあたらないの?
結論から言うと、“半分”あたると言う感じです。
「え、なにその曖昧な答え?」と思うのは当然。実例を交えてご紹介します。
まず一つ目の天気予報。チューリッヒです。
月曜日は、晴れなし&雨&雷ハザード。13mmとか結構やばい。

そしてこちらがチューリッヒの実際のお天気。
雨には一度も降られず、隙間から青空がずっと見えていました。13mmの雨どこいった?雷の気配も皆無。

そして同日お隣ルチェルンのお天気。
青空はなく、たまーに小雨が降る程度。誰もいちいち傘をささない程度です。

続いて二つ目の天気予報。リギ山というルチェルンから東のエリアです。
火曜日は、曇り&雨&雷&時々晴れ。私たちハイカーには最悪の天気です。

そしてこちらが実際のお天気。
曇り、雨、雷どころか青空しかありません。晴れさんがツンデレすぎます。

そしてその4時間後の天気。
流石に雲が出てきましたが、まだまだ晴れが優勢、最高のお天気です。もはや逆お天気詐欺です。

ですが、下山する頃にはこのお天気。
完全に雲に覆われました。

続いて三つ目の天気予報。グリンデルワルドです。
木曜日は、曇り&時々雨&時々晴れ。ハイキングなので雨がなければいいや。

そしてこちらが実際の天気。
完全に雲の中の世界。

ですが、こんな感じで時々景色が見えます。

続いて四つ目の天気予報。ベルンです。
レインシャワーは、シャワータイムだけにしてほしい。
※画像はオエシネン湖という場所ですが、ほぼ同じ天気予報でした。

そして実際の天気がこちら。
バッチリ晴れてます。暑いくらい。
ですが、この後、冷たい空気が流れてきて1時間後には土砂降りになってました。冷たい空気が流れてきたら要注意。

続いて五つ目の天気予報。ツェルマットです。
スクショ撮り忘れたのですが、このマークでした。

そしてこれが実際の天気。
雲さんは何処へ。最高のお天気です。

ここまで五つ実例をご紹介したとおり、天気予報は当たる日もあれば、当たらない日もあります。
そして1日のうち、午前ははずれ、午後はあたりなんてこともあります。
つまり、何が言いたいか。
「天気予報が最悪だからと言って落ち込まないで。」
スイスの天気は非常に変わりやすい
ここまで実例とともに紹介してきた通り、スイスの天気は非常に変わりやすいです。
スイスは山に囲まれていて、標高も高い国なのでいわば、国全体が山です。山の天気は変わりやすいなどとよく言いますが、それ故天気が不安定です。
行く前は、ショート動画やインスタグラムでピーカン青空の絶景スイスばかり見ていたので、夏はずっと晴れだと勘違いしていました。が、これは客寄せのために切り取っただけのいわば、スイスの裏の顔。スイス在住の海外Youtuberの動画とかを見ると大半が曇りや雨です。
確かに夏は晴れの日も多いけど、それはスイスの1年を通してのお話。全体で見れば、雨や曇りが多いのです。現地のスイス人に「いつもこんなに雨ばっかりなの?」と聞いたら「まぁ珍しくはないかな」という反応でした。
なのでスイスを楽しむには曇りが通常運転、晴れたらラッキー、お天気は変わりやすい、これらを念頭に準備をしておけば良いのです。
では何を準備しておけばいいのか…?
晴れプラン&雨プランを用意しておく
どんな天気にも対応できるように晴れた時のプラン、雨の時のプラン両方用意しておきましょう。
もっとも、晴れた時のプランは旅行計画段階で出来ていると思うので、「なんか明日1日雨降りそうだなぁ」と言うときに調べましょう。
グリンデルワルドやツェルマットのモンベルスタッフに聞いてみると色々教えてくれるのでおすすめです。
ちなみにグリンデルワルドのスタッフさんには、ここは雨でも楽しめるよ!と教えてもらいました。
雨の時は水量が増加してるので晴れている日より、見応えがあるそうです。
渓谷なのでお天気関係なく景色を楽しめるそうです。
出かける準備を前日に済ませておく
お天気を見てすぐに出発できるように前日の夜に荷物をまとめておきましょう。
スイスの天気は目まぐるしく変化します。起きた時は快晴だったのに2時間後には見渡す限り雲に覆われているなんてことは珍しくありません。
朝起きてお天気がいい!とわかったら、陽を浴びながらゆっくりティータイムをするもよし、一目散にハイキングに出かけるもよし。
とにかく早め早めの準備が必要です。
ウェブカメラを確認しておく
先述の通り、スイスの天気予報は100%ではありません。予報では午後から晴れとなっていても朝から晴れていることもあります。
行く予定の場所のウェブカメラを確認し、晴れているまたは晴れそうな場合は、一目散に向かいましょう。スイスのお天気は待ってはくれません。
ちなみに私たちはツェルマットで23時のウェブカメラを確認し、晴れていたので朝3時から登山を開始し、ツェルマットの雄姿を拝みました。

参考に各地のウェブカメラのリンクを載せておきます。
スイスの天気予報はどこで見ればいい?
“半分”あたるスイスの天気予報ですが、参考にはなります。
実際に私が確認していたスイスの天気予報サイトをご紹介します。このサイトはスイスの方も一番使っている天気サイトだそうです。
スイスの天気予報サイト
スイスの天気予報サイトは、こちらをずっと見ていました。
心の安定のため、各ケーブルカーごとのサイトも見ましたが大差はなかったです。
スイスの雨雲レーダー
日本では一般的になっている雨雲レーダーのスイス版。
日本と同様、数時間先なら結構当たるので、直近のお天気を調べる際には重宝しました。
スイスの天気予報が悪くても悪いことばかりじゃない
スイスの天気予報が悪くても「あぁ~、せっかく高いお金出して遥々スイスまで来たのに雨かよ~」と嘆きすぎることはありません。
お天気がイマイチでもよかったと思えた点をご紹介します。
(もちろん、天気がいいに越したことはないんですけどね。)
景色が見えた時の感動が大きい
ピーカンの晴れでずっと景色が見えていれば、最高なのは言うまでもありません。
ですが、ずっと見えていると時間が経つと当たり前になり、感動が薄れるとも言えます。
過去にフィンランドに行った時、現地の人に「オーロラはどこから見えやすい?」と聞いたら、「そんなんどこでも見えるよ」と言われたのが印象深いです。彼らからしたら日常的に見えているのでオーロラに対する感動が少ないのだと思います。
一方で、天気が悪い中、ハイキングをし、少しでも景色が見えたときの感動は非常に大きいです。
グリンデルワルドで数時間かけてハイキングをし、それまで1度も見えなかったアイガーグレッジャーの上部が、突如現れた時は、本当に感動し、涙が出るほどでした。


アイガーが見えていた時間はたったの5分程度でしたが、それまでの苦労が報われた気持ちで本当に嬉しかったです。
ロープウェーで上がってきた人もたくさんいましたが、「なんだ全然見えないじゃん」と言わんばかりに適当に1、2枚写真を撮ってすぐにロープウェイで降りて行きました。
同じ景色なのに、見え方が全く違うのだなぁと。
景色以外の細かい部分を楽しめる
曇っていると景色がほとんど見えないので、おのずとそれ以外の部分に目がいきます。
例えば、高山植物や小動物たちです。
グリンデルワルドをハイキングしている最中、ほとんど景色が見えませんでしたが、足元の高山植物をよく観察して結構楽しかったです。
高山植物って色々な形、色があって可愛いんですよねぇ。

また、足元に注目していたおかげかマーモットの可愛いお尻にも出会うことができました。

日差しが弱くなる
スイスは、標高が高いので晴れた時の日差しの強さが半端ないです。
肌にジリジリと刺さるような痛みが走るほど。1時間も歩いたら黒焦げです。
曇っていると太陽光が直接当たらないので快適に歩けます。
※曇っていても紫外線はくるので対策はしてくださいね!
雨が降った後でも快適
スイスは、日本のように湿度が高くないので、雨が降った直後でもカラッとしており、快適です。
雨の中歩いてもべたべたして不快だし、やだなぁと思わず、飛び出してみてください。スイス最高やんけ!となります。(同時に日本の湿度どうにかしてくれともなります)
まとめ
スイスのお天気について、以下3つを念頭に入れておきましょう!
- スイスの天気予報は100%ではない
- スイスのお天気はどちらかというと曇りや雨が通常運転
- スイスのお天気は非常に変わりやすい
その上でしっかり、雨天時の対策をしておき、どんな天気でも楽しむ準備をしておくことがスイスを楽しむコツです!その分、晴れた時の喜びは堪らないですよ!
どんな天気でもせっかくのスイス旅行、楽しんで来てくださいね!